突発性発疹について/まゆこvol.8
- La terre la mère
- 2020年6月15日
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前の記事(こどもがけいれんしたときにするべきこと/まゆこvol.7)で熱性けいれんについて書きましたが、息子の熱性けいれんが起こったとき、その高熱の原因は、突発性発疹でした。
今日は突発性発疹について書きたいと思います。
ちなみに、初発の熱性けいれんのお熱の原因となるのは半数以上が突発性発疹です。
熱性けいれんは、10人に1人程度の頻度ですが、突発性発疹はみんな必ず1度はかかります。
突発性発疹は、生後6か月ごろから、1歳半ごろをピークに、2歳になる前後までに起こることが多いです。39℃を越える高熱が数日くらい続き、その後解熱するのと同時くらいに全身に赤い発疹ができます(癒合性の丘疹~紅斑です)。
発疹が出てきてようやく突発性発疹だと診断がつくことも多いです。
高熱が出ている間は、お熱以外の症状があまりはっきりでません。
咳や鼻水もほとんど出ません。
また、不機嫌になる赤ちゃんも多いです。
生後初めてのお熱が突発性発疹ということが多いので、ママさんはとても驚くかもしれません。
突発性発疹はみんながかかるもので、自然経過でよくなりますから、特別な治療は必要ありません。
(ただし、特に生後3~6か月の赤ちゃんのお熱の場合は、早めに医療機関を受診しましょう。)
高熱の時は、いつでもそうですが、無理して固形物を食べる必要はなく、食べられるものを食べる、水分はしっかりとる(できればイオン水)ということを心がけましょう。
お熱が高くて辛そうなときは、小児科で処方してもらった解熱剤を使い、楽にしてあげるのも一つの手段です。
また、お熱が高い時にお風呂に入れるのも避けましょう。
(熱がこもってさらに高熱を引き起こす可能性があります)
突発性発疹は誰もが1度はかかると書きましたが、厳密には2度かかります。
というのも、突発性発疹を起こすウイルスには2種類あるからです。
それは、ヒトヘルペスウイルス6型とヒトヘルペスウイルス7型です。
それぞれのウイルスには一度限りしかかかりません。
1回しかかかったことないよ、うちは、1回もかかったことがないよ、と思う方もおられるかもしれませんが、それは、症状がはっきりしなかっただけで、大人になるまでに必ず両方ともかかると考えられています。
ごくごくまれに、この二つのウイルスによる脳炎・脳症が報告されているので、症状の経過には注意を払い、おかしいなと思ったら小児科を受診するようにしましょう。

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